パン工場の仕事内容

パン工場は、全国展開しているほどの規模の大きい企業は、「ヤマザキパン」「フジパン」「パスコ（敷島パン）」などが挙げられます。
この他、地域のパン工場や地元に卸している個人のパン製造もこのアルバイト情報に含めます。

パン工場では、パンの製造はもちろんのこと、ケーキやお菓子、季節商品についても取り扱う場合がほとんどです。
（特に全国展開規模のヤマザキパン、フジパンなど）
アルバイトの募集は求人誌などで行われていることも多く、お盆やクリスマス、年末年始などは製造が増えるため、積極的に人を募集しています。

アルバイトの作業は製造補助、運搬、梱包、チェック、清掃などです。
基本的に機械などの専門的な知識は必要なく、単純作業が大半です。
その分同じ作業を延々と繰り返さなければいけない必要があり、集中力を必要とします。
大規模な工場の場合はほとんどがラインでパンが運ばれてくるので、そのパンにイチゴを乗せる、位置をそろえる、パンを配置する、ちゃんとクリームがあるかチェックをする、などの作業となります。
最低限その動くラインに間に合う程度のスピードは必要ですが、特別早いわけではありませんので、ごく普通の人ならば心配ありません。
慣れれば機械的に作業ができるので、正確に行うことが重要です。

小規模な工場の場合、製造の手順を理解した上で、生地をこねる段階から行う場合もあります。
その分複雑で、手順をおぼえる必要もありますが、一からパン製造ができるので、パンを作る楽しみや工夫を体験できますし、やりがいもあります。

どちらかといえば、ワイワイとにぎやかな場面で行うアルバイト（居酒屋などの飲食関係・接客業など）ではなく、黙々と行う作業が多いので、コミュニケーションを積極的にとる必要がない代わりに、話好きな方にはあまり向きません。
淡々と作業を集中して行える、職人さんタイプの人向きのアルバイトです。
小規模な工場の場合はアットホームな場合もありますが、製造中は黙々と作業を行うことが多いです。

パン工場の身だしなみ

食品を実際に作る作業に関わりますので、衛生面は非常に気をつけられている場合がほとんどです。
制服やマスクは支給されますので、それを着用しておけば問題はありませんが、勤務に行く際の服が異常に汚れている、頭髪が見るからに汚い、他人が見て不快に思うほど不衛生な状態である場合、作業そのものを断られる場合もあります。
（染髪については厳格な規定はないものの、基本的に黒髪がベストです）
最低限、清潔感のある状態を心がけましょう。

なお、アルバイト中に髪の毛が落ちないよう、たえずローラーでチェック、無菌状態にするための処置、持ち物検査など、清潔な状態にする場面が多々存在します。
異物混入が非常に取りざたされる今日、アルバイト先に迷惑をかけないよう、衛生面は意識しておきましょう。

パン工場のここが大変！

とにかく工場内は暑いので、暑さ対策が必要です。
焼く、蒸すなどの作業に関わる場合は特に暑さが問題なので、汗を吸収するインナーを身につけておく、こまめに水分補給をするなどの工夫が必要です。

また、ラインの作業の場合はスピードについていかなければならず、同じ作業を延々と繰り返すため、姿勢が固定した状態になりやすく、気がつくと腰などを痛めてしまう場合もあります。
ラインは基本的に身長の低い女性でも難なく行えるよう、低めの位置で動いていますので、男性や身長の高い人は屈んで作業をする必要があり、これが意外と負担になります。
適度に体を伸ばす、できる範囲で合間にストレッチを行うなどすると、効率よく作業できます。

パン工場での面接対策

パン製造、もしくはその他の食品製造経験があれば優遇されます。
そういった経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。
大規模な工場の場合は採用枠を多く設けていることが多いので、多人数で面接が行われます。
面接というより注意事項を言われ、問題がなければ即採用というパターンも多くあります。

面接には特別、資格や経験が必須というわけではありませんが、やはり食品を扱う職種。
担当の方が見て、不快に思うような外見・服装は避けましょう。
現場では指示の聞き洩らしでトラブルが発生してしまうケースも多々ありますので、面接時、担当の方の話はきちんと聞きましょう。

パン工場の就業時間

大規模な工場では24時間稼働していることが多いので、募集がされていれば、時間の融通はききます。
逆に小規模な工場、特に直売も兼ねた個人店の場合、作りすぎがロスになってしまいますので、午前中のみ製造を行っている場合もあります。
（作業開始は早朝からですが）
店舗・工場によって就業時間はまちまちですので、募集要項や面接時に確認しておきましょう。

ちょっとしたウラバナシ

パン工場ではどうしても、ロスしてしまうパンが出てしまいます。
多くの場合、まかないといった形で食べられますので、パン好きな方にはたまらない特典です。
ただ、パンの製造時には嫌というほど焼きあがるパンの香りをかぐことになるので、匂いだけでお腹がいっぱいになってしまうかもしれません。

パン工場のバイト体験談

男性

ある大手のパン工場で、注文が入った商品をお店ごとに仕分けするといったラインでアルバイトしていました。学生の時に、夏休みなどの長期休暇を利用して短期で働いていましたが、普段はパート社員の方が多く、年齢層は高めでした。
一つの商品について、どのお店がどれだけ発注しているのか記入してあるリストをもとに、仕分けをしていくのですが、流れ作業のように次から次へと仕分けしなければならないため大変でした。少しでも戸惑っていると、すぐに他のパンを仕分けしている方が後ろから迫ってくるので、間違えないよう必死にもくもくと働くのみでした。しかし、慣れれば簡単な作業なので、数時間も作業をしていけば、スムーズに仕事ができるようになりました。
昼食時間は一時間ほどありましたが、無料でパンが食べ放題だったので、パン好きには最高のアルバイトでした。もちろんお弁当を持参してもよいですし、軽食もあったため問題ありませんでした。忙しいですが、やりがいのあるアルバイトでした。

男性

病院や刑務所にパンを卸しているパン工場でアルバイトとして働きました。募集人数が少なかったのですが製パン経験者ということで採用されました。面接時の身だしなみは厳しくチェックされました。
工場に入るときも手洗いに始まり、マスク、髪の毛を覆うネット、帽子、埃取り、とチェック項目がたくさんありかなり厳しかったです。アクセサリーは禁止です。
工場の稼働時間が決まっていたので、残業は一切ありません。シフトも前もって休みたい日を申請しておけば、大抵問題なく休めました。アルバイトやパート従業員は主婦層が多く、お互い休みたい日があまりかぶらないように相談していました。

仕事内容は、製パン技術の向上を期待していたのですが、手作りのパンと機械生産のパンの作り方は全く違ったのでその点では参考になりませんでした。けれど毎日たくさんの生地が触れるので、手作業や単純作業、パン作りが好きな人は楽しみながらできる仕事だと思います。パン作りの要の部分は社員さんが行っていたので、アルバイトやパート従業員は機械の補助が主な仕事です。勤務時間の半分はパン作り、半分は工場内の清掃でした。
見たことのない大きなオーブンやミキサーに囲まれて仕事をするのは楽しかったです。

アルバイトEX-Press編集部

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